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松尾 秀人; 斎藤 保
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(2), p.139 - 146, 1985/00
被引用回数:5 パーセンタイル:65.78(Nuclear Science & Technology)実用炉で220~400Cの温度領域で最高8.310n/cm(熱中性子)まで二酸化炭素雰囲気で中性子照射した原子炉級黒鉛材料の寸法ならびに熱膨張係数の変化を測定した。寸法は、照射の初期にわずかに膨張するが、その後は照射量の増加とともに収縮量が大きくなるのが認められた。また、2.610n/cmまで照射した試料の熱膨張計数の照射による変化は認められなかった。寸法変化の実測値と臭素化法によって求められた値とを比較検討し、原子炉に使用されている黒鉛ブロックの寸法変化は設計予測値以内であることが明らかになった。また、巨視的な寸法変化と結晶子の寸法変化との関連について考察するとともに、原子炉の炉心黒鉛ブロックの変形についても考察した。
松尾 秀人; 斎藤 保
JAERI-M 83-203, 14 Pages, 1983/11
炭素質材料は多目的高温ガス実験炉の炉床部断熱材料の候補材料の1つである。炭素質材料を使用するに際しては、高温での寸法や熱伝導度の安定性は把握しておかなければならない重要な性質である。1100Cで焼成した炭素質材料について1000~1200Cで最高6350時間熱処理を行ない、寸法、熱伝導度、かさ密度、電気比抵抗などの変化を調べた。その結果、焼成温度以下でも熱処理時間の経過とともに寸法は収縮、熱伝導度やかさ密度は増加、電気比抵抗は減少することが明らかになった。これらの結果について考察するとともに、熱伝導度と結晶構造パラメーターの変化との関連について棲討した。
斎藤 保; 松尾 秀人
炭素, 112, p.2 - 5, 1983/00
焼成温度約1000Cの炭素材料SIG-Bを真空中1200Cまでの温度で最高6000時間加熱処理し、X線回折手法により結晶構造パラメーター変化を測定した。1000,1100および1200Cの熱処理後に求めたLcおよびdの経時変化曲線にそれぞれ「重ね合せ法」を適用し構造変化の有効活性化エネルギーを算出した(120~130kcal/mol)。dとLcの測定結果から、上述の熱処理条件下では炭素網面の配列化は進むが主成分は乱層構造炭素であり、得られた有効活性化エネルギーが黒鉛化の前段階に相当する値であることを示した。SIG-Bを1000Cで20年間使用(多目的高温ガス炉の炉床部材料としての使用条件)することを想定すると、構造パラメーターの経時変化曲線から、主成分は乱層構造炭素の状態にあるがLcは増加することが予測された。
松尾 秀人; 斎藤 保; 佐々木 泰一
JAERI-M 9736, 11 Pages, 1981/10
多目的高温ガス実験炉の炉床部用材料として試作した大型の炭素ブロックから採取した試料について、熱伝導度および結晶構造パラメーター、Lc(002)およびd(002)、の熱処理による変化を測定し、両者の関係について検討した。熱伝導度は、熱処理温度が1200Cまでは変化しなかったが、それ以上の温度では処理温度が高くなるにしたがって増加した。また、熱伝導度はLc(002)/d(002)と直線的な関係があり、熱伝導度を解析する場合には二次元的な結晶子の大きさの影響を考慮に入れる必要のあることが明らかになった。